この時代、誰得?!のショートフィルムをなぜ制作するのか?
ミュージックビデオだったり商業映画だったり、世の中には映像作品という出口がたくさんある。
が、誰に見てもらうのか、どうしてつくるのかという映像作品としてのあり方で考えると、ショートフィルムって魅力的なステージだ。
なぜなら、映像作家が自由に表現できて、ストーリーも長尺のドラマとはちょっと違う、鋭利な切り口を持たせることができるから
これから映像やエンタメ業界を目指す若いつくり手にとっても、個性を出しやすい形だと思う。
そんなこんなで、これまでに、いったい誰が得するんだ?というショートフィルムを何度となく作り続けてきた。
そして、懲りずにまた、オリジナルのショートフィルム企画『トノムラ』をLUMIX S5IIXで撮影する運びとなった。
なぜ誰得なのか?
長編映画やMV、YouTube番組などとは異なり、ショートフィルムには確立されたマネタイズの手法がないのだ。
しかし、商業的な側面は後から続いてくると考えています。
まずは、やってみる。
今回は「タイムリープ」という普遍的な題材を、僕なりのやり方で描く。
今回は会話劇という形式を用いてサスペンスやミステリーの持つ緊張感とエンタメ性のバランスを追究しました。
シンプルな設定の会話劇でミステリードラマ作品をつくるときに、どれくらいのエンターテインメントにできるのか、すごく興味があって。一度やってみたいと思っていた。
――ストーリーの舞台となるのはとあるファミリーレストラン。男性の浮気とそれを追究する彼女の会話劇を中心にストーリーが展開していくが、そこにタイムリープの要素が入り込み、ゾッとするような展開を見せていくのだ。
いつもと同じ風景が、ある日、急にゾッとするような世界に変わる。
そして、究極の問いを投げかけられる?
あなたは、その問いに答えられるだろうか?
そんなことで、企画を練り始めたところ、なんと前田敦子さんと工藤阿須加くんが出演いただけることになったのだ。これは、大変なことになった。いったい誰得なんだ?


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